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乳がんのリスク因子

乳がんの発症リスクのうち、生活習慣や環境に関連する因子をまとめてみました。
日常生活を見直し、改善できるところから心がけてみましょう。

  閉経前 閉経後
肥満 リスクを高める可能性がある リスクを高めることは確実
アルコール リスクを高める可能性がある リスクを高めることは確実
大豆食品 リスクを下げる可能性がある
イソフラボンの
サプリメント
不明 1日30㎎以下にとどめることを推奨
健康食品や
サプリメント
不明 推奨されない
乳製品 リスクを下げる可能性があるが、過剰摂取はリスクを高める可能性がある
喫煙 リスクを高めることはほぼ確実
受動喫煙 リスクを高める可能性がある
運動 リスクを下げる可能性がある リスクを下げることはほぼ確実
ストレス 不明
糖尿病 リスクを高めることはほぼ確実(1.2~1.3倍)

(乳癌診療ガイドライン2022年版 改変)

補足

  • 有酸素運動を10-20分程度を行うことがよいとされています。
  • アルコールは飲む量が増えるほどリスクは高まりますが、1日1杯(日本酒1合、ビール中ジョッキ1杯、ワイングラス2杯)程度はOKの報告もあります。
  • 喫煙に関しては、副流煙でもリスクは高まると言われています。また禁煙した時点から発症リスクは下がるとも報告されています。
  • ピル内服により乳がん発症リスクはわずかながら高くなる可能性があります。(ただし含エストロゲン量によってはリスクはあがりません)更年期のエストロゲン+黄体ホルモン併用療法では長期投与により乳癌発症リスクが増加します。ホルモン補充療法終了後3‐5年でリスク増加は消失すると言われています。
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