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高濃度乳腺

乳房構成分類とマンモグラフィ検査の感度

女性の乳房は、乳房内の乳腺の量と分布により脂肪性、乳腺散在性、不均一高濃度、高濃度の4つに分類されます。
後の方ほど乳腺の量は多く、マンモグラフィ検査では、乳腺と同じ濃度の乳癌病変が正常乳腺に隠れてしまう可能性が高くなります。このように乳房構成によりマンモグラフィ検査の感度(見つける力)が異なります。宮城県と福井県における乳がん登録情報と照合したデータによりますと、マンモグラフィの感度は以下の通りでした。

乳房構成分類 感度
脂肪性 90.7‐100%
乳腺散在性 78.9‐79.2%
不均一高濃度 68.3‐68.5%
高濃度 33.3‐51.1%

エコー検査の乳がん検診への導入

エコー検査は乳房構成に依存しないため乳がん検診への導入が期待されており、現在有効性を評価する研究(J-START)が進行中です。乳がん検診への導入のためには乳がん死亡率の減少効果が必要となります。その結果がでるのはまだ先(予定では2032年頃)になりますが、途中経過としてマンモグラフィ検査にエコー検査を加えた方が乳がんの発見率があがったと報告があり、その効果が期待されています。

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