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すべての病気は腸からはじまる

[2025.09.29]

院長です。

表題は、2400年前に医学の父ヒポクラテスが言った名言です。
ちょっと大げさな気もするし、大きくは間違ってないような気もする不思議な言葉です。

最近は「腸活」とかいって、いろんな乳酸菌飲料が発売されていて、知り合いの医師にも毎日それをのんでいる人がいます。睡眠の質が上がるのだそうで、「へぇ」と思いながらその話を聞いた覚えがあります。

実は、自分の大学院の学位論文は腸内細菌をテーマにしたものでした。健康なこども50人くらいの腸内細菌を調べてみて、みんな1000種類くらい菌を持っていました。善玉菌や悪玉菌とよばれる菌、あまり知られていない菌などが雑多にいて、その割合に個性がありました。そう思うと、いろんな病気になる人、ならない人はこの個性の影響を受けているような気もします。

今までの小児科の経験の中でも実感することがあります。
肺炎で入院したこどもたちでは食欲があるタイプのこどもたちは退院までの期間が早いし、未熟児の赤ちゃんも消化がいいタイプはNICUでの経過はよいです。外来診療では便秘のこどもは自閉症や多動症などの偏りがありそうです。胃腸炎でも1-2回吐いてすっきりしているタイプの子は入院になりませんが、ぐったりするタイプは長引きます。

これを読んでいるお母さんも自身の経験として、お腹の調子と健康や仕事のパフォーマンスに関係があると日常から感じている人もいると思います。
因果関係として、病気とお腹の調子のどちらが原因で結果なのか、あるいは相関関係にあるかは議論の余地がありますが、関係性があることには実感があります。ヒポクラテスもそう思ったのだろうし、「はじまる」と言っているのでヒポクラテスは結果ではなく原因だと考えたのだと思います。

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