受診者の統計~感染症の広がり~
院長です。
クリニックで働くようになってから”地域の患者さんをみる”という診療をしています。
患者さんの多くは意味がわからないかもしれませんが、自分にとっては大学病院で”重症や複雑な病気をみる”といった診療や、医局派遣の”休日診や週1の外来バイト”という診療していたのとは違っていて新鮮な診療です。
今までは気にしていなかった感染症の流行や受診者数の推移をデータとしてみるとおもしろい気づきがあります。
気づきにはいくつかありますが、今回は「感染症の流行は地域での広がりより、集団での広がりが強い」ということについて触れます。
今年のインフルエンザの流行を追ってみていると、
10月の第1週にA幼稚園で流行
10月の第2週ではA幼稚園は収束してB小学校で流行
10月の第3週にはB小学校は収束してC保育園で流行
という傾向がありました。
集団レベルではその都度収束するし、次に流行する集団は地理的には連続していない(線路や大きい道路を挟んでいたり、あいだには他にも保育園がある)ようでした。地域全体としては感染が続いているようにみえても実は”小さい集団”ずつ起こっていることの連続です。
当院の問診票には通園・通学先を記載してもらっているし、記載がなければ問診していますが、あらためて問診で”どの集団に属しているのか”が重要な情報なのかがわかります。
11月上旬の現在では、これまた地理的に離れたD保育園とE小学校での流行が始まっていて、まだまだインフルエンザの受診者は続きそうです。
