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抗原検査が陰性だったら

[2026.09.10]

院長です。

クリニックでする検査に「抗原検査」というものがあります。
あの鼻とかのどを綿棒でぐりぐりするやつです。

こどもが病院に行きたくない理由のひとつでもあり、実施する側もやらなくても済むならやりたくはない検査のひとつです。そして、こどもに「ごめんね」と心を痛めてやった検査の結果がすべて陰性のとき、なぜかすごく残念な気持ちになります。

冷静に考えれば、陰性なら「今回はただの風邪だよ、よかったね」と嬉しくなるはずなのになぜかがっかりしてしまう。「原因はわからない、ただの風邪か、本当にただの風邪?」みたいなモヤモヤ感が残る。

おそらく、人間がもつ”嘘か本当かはわからなくても何かはっきりと言われると気持ちいい”、逆に”わからないものは恐怖”という性質があるからだと思います。

たとえば、ただの他人が見た夢でも「きたる7月5日に大災害が起きます」とはっきりいわれると何故か気持ちいい、「アメリカ政府は宇宙人の存在を隠し続けている」みたいな陰謀論もなんだか納得してしまう。嘘でも”はっきり”断言されるだけで納得感がある。

逆に「インフルエンザワクチンは60%の予防効果がありますが、完全に感染を防ぐことはできません」みたいな曖昧性があると、事実の数字も上の空で、え?じゃあ意味ないの?みたいに納得できない気持ちになる。

とはいえ、統計をとるために診療を終えた当日~次の日にカルテをざっと見直すときは少し頭もクールになっていて、「この症例は検査もせずスルーしちゃったな」と反省する症例もあるし、「ちゃんと検査をして、大きな病気でないことを確認して帰ってもらってるから大丈夫」という症例もあり、結果がどうであれ”確認すべきことは確認する”ということはいいことだろうとは思います。

検査が陰性でも陽性でもそれは「事実」であり、同じ価値があると思います。

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