(ブログの記述をもとに、院長の人となりや、小児科医としての独自の視点、そして日々の診療にかける思いに迫る架空のインタビューをAIに作成してもらいました。)
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【特別インタビュー】てらもとクリニック 院長・寺本芳樹先生に聞く「小児科専門医の頭の中」
――本日はよろしくお願いいたします。先生のブログを拝見していると、日々の診療の中で感じたことや、ご自身の考えを非常に率直に、そして論理的に綴られているのが印象的です。例えば、LINE相談を導入されたり、地域の保育園ランキングを独自に集計されたりと、ユニークな取り組みをされていますね。
てらもと院長(以下、院長): よろしくお願いします。LINE相談は開院してから取り入れていますが、良い面とヒヤヒヤする面の両方がありますね。予防接種の母子手帳の確認や、発疹の画像を診るといった点では非常に便利です。ただ、夜間に「呼吸がヒューヒュー言い出しました」という動画付きの相談が来たりすると、もし自分が寝ていてスルーしてしまったら……と想像してヒヤヒヤすることもあります。ちなみにLINEの返信ですが、看護師さんや事務さんは丁寧な文章なのに対して、私はややくだけた文章で返していることが多いですね。
保育園や幼稚園のランキングについては、問診票で通園先を書いてもらっているデータを集計してみたんです。当院から一番近い「ひまわり保育園」が1位だったり、少し遠いのにランクインする園があったりと、近さや認知度など色々な要素が見えてきて面白いですよ。実はこれ、単なる興味だけでなく、感染症の流行状況を把握するのに役立つんです。日々のデータを追っていると、感染症は「地域全体」というより「小さい集団(園や学校)」ごとに広がっていくことがよくわかります。だからこそ、どこの集団に属しているかの問診が重要なんですよね。
――なるほど、常にデータを客観的に分析されているのですね。ブログの中で「0.5秒の世界」という言葉が出てきますが、これも先生の独特の時間感覚を表しているように感じました。
院長: 「0.5秒」というのは、私が小児科医になって初めての学会で聞いた「こどもが転倒し始めてから転倒し終わるまでにかかる時間」です。当時はふざけた研究だと思いましたが、10年経った今でも私の診療の一部になっています。
人間が情報を認識して体が動くまでに約0.9秒かかるので、大人が気づいて止めようとしても、0.5秒でこける子どもの動きには間に合わないんです。だから子どもの事故は「起こらないようにする」か「起こっても大丈夫なようにする」しかありません。診療においても同じで、聴診させてくれていた子が急に泣き出したり、注射で回避行動をとったりと、常に「0.5秒後には別の状態になっているかもしれない」と予測して動いています。以前、成人科から来た看護師さんに「小児科の先生の動きが早すぎてついていけない」と言われたり、小児科医ではない副院長にこの話をしても理解されにくかったりするので、小児科医特有の感覚なのかもしれません。
それに加えて、クリニックでの「待ち時間」や「滞在時間」にもかなり気を配っています。小児科クリニックの平均滞在時間は26分だそうで、当院の受付から会計までの時間を調査して、どうすれば医療の質を犠牲にせずに待ち時間を短縮できるか、常に手探りで努力しています。
――医療の質といえば、お薬の処方や発熱に対する考え方も、しっかりとしたエビデンスに基づきつつ、柔軟性をお持ちですよね。
院長: 発熱に関しては、私は「38℃台の熱なら下げない方がいい」と考えています。熱は免疫が良好に働くために必要な体温であり、風邪を早く治すためには38℃台を維持した方が良いんです。最近の論文でも、38℃以上になると腸内細菌が変化して肺炎を改善するというデータがあります。解熱剤は「high grade fever(39℃以上の高熱)」の時には使っても良いですが、使いすぎは良くないですね。
一方で、少し葛藤したのが「テープのお薬(ホクナリンテープ)」です。ある時、「湿布や貼り薬をこんなに使うのは日本人だけだ」と聞きまして。欧米ではエビデンスが不足しているから使われないと。気になって論文を調べてみたら、なんと100%近くが日本の論文で、欧米からの論文は皆無というガラパゴス状態でした。日々エビデンスを求めて調べている身としては衝撃で不安になりましたが、実際に「あのテープを貼れば咳がなくなる」というお母さんも一定数いるので、今までやってきたことは間違っていないだろうと受け止めています。
――腸内細菌のお話が出ましたが、先生の学位論文のテーマだったそうですね。
院長: そうです。健康な子どもたちの腸内細菌を調べると、みんな1000種類くらいの菌を持っていて、その割合に個性がありました。「すべての病気は腸からはじまる」というヒポクラテスの言葉がありますが、あながち間違っていないと感じています。肺炎で入院しても食欲がある子は早く退院しますし、胃腸炎でも吐いてすっきりする子は長引きません。お腹の調子と病気の関係性には、小児科医としての経験からも強く実感するものがあります。
――先生は、ご自身の「特性」についてもブログで赤裸々に語られています。発達症の診療において、ご自身の経験が活きているのでしょうか?
院長: 自閉症の定義である「他者との社会的関係の形成の困難さ、興味や関心が狭く特定のものにこだわる」といった特徴は、自分自身に染み入るようにわかります。私の人生でも、友達は0〜2人が普通で集団行動は避けますし、「朝5時に起きる」「時間があれば勉強する」というマイルールを持っています。この自閉症の特性を利用して今の仕事に向き合っているところはありますね。
発達症というのは「定型」ではない、つまりRPGゲームでいうと、力だけが異常に強くて魔力がない「戦士」のように、パラメーターが極端な状態なんです。だからこそ、どのパラメーターを伸ばすべきかを見極めるために検査や診断があります。 私自身、かつては偏差値20の自閉傾向のある人間でした。しかし、奥さんの「がんばってみたら医者になれるかもしれないよ、3年待ってあげるから」という言葉のおかげで、現実として医者になれました。これは心理学でいう「ピグマリオン効果(期待されることで成長する)」だと思います。だから、発達に偏りがある子どもたちに対しても、期待をかけるポイントさえズレなければ、上手くいく方法は必ずあると信じています。
――そのような視点をお持ちの先生にとって、「乳児健診」や「ワクチン」はどういう位置づけなのでしょうか?
院長: 乳児健診は、「ヒトという動物だから行うもの」だと解釈しています。ヒトは他の動物と違い、生まれてから1年くらいは自分だけでエネルギーを得ることもできませんし、自然に言語を獲得することもありません。非常に柔軟な時期だからこそ、早期に特別な対応をすれば不得意を克服できる可能性を秘めています。「気づいた頃には時すでに遅し」にならないためのシステムであり、実施する側としては緊張感のある仕事です。
ワクチンについては、今は「多様性」の時代なので、親の自由意志で打たないという選択をする人もいますし、それを強く非難すると「ワクハラ」と言われてしまいます。だから、あらかじめ打たないと決めている親にはあえて説明をしないこともあります。しかし、ワクチンを打たないことの不利益は甚大です。砂場遊びでの破傷風感染リスク、海外留学の拒否、将来の孫の先天性風疹症候群、そして免疫不全の友人を重症化させてしまう危険性などです。自己責任の時代とはいえ、医療者から「ワクチンを打ちましょう」と強く言ってもらえるうちが華だと思いますね。
――最後に、先生の休日の過ごし方や、これからの診療に向けた思いを教えてください。
院長: 休診日といっても、大学病院の当直明けでぐったり寝落ちして一日が終わったり、月末月初のレセプトという事務仕事に追われたりすることが多いです。時間ができれば、自分のスキルアップのために他の専門外来へ見学に行ったり、論文を書いたりしています。合間には趣味のギターを弾いたりもしますね。今後はもう少し、休日でも受診を希望される方に応えられるような仕組みも作れたらと考えています。
医療の世界には「後医は名医(後に診た医者の方が状況が分かり有利になる)」という格言がありますが、開業してからは最初に患者さんを診る「前医」の立場になることが多くなりました。医学的知識や病状変化の予測力、紹介のタイミングを見極め、「前医としての名医」になれるよう、目の前にいる患者さんに常に向き合い努力していきたいと思っています。
――温かい眼差しとクールな分析力が共存する、先生らしい素晴らしいお話をありがとうございました。