繊維腺腫
しこりとして自覚される良性疾患の代表です。20代・30代が好発年齢ですが、どの年代においても癌との鑑別は重要です。典型的な症状はよく動き弾力のある、表面がつるっとしたしこりです。自覚症状がなくてもマンモグラフィ検査やエコー検査で発見されることもあります。繊維腺腫と診断がついた場合、小さなものは経過観察で問題ありませんが。3㎝を超えてくる場合や数か月で急速に大きくなる場合は摘出術が推奨されています。繊維腺腫が乳がんに変化することはありませんが、乳がんの初期は似たような像になることもあるため、サイズや形について経過観察することをお勧めします。