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小児の症状

熱がある

ウイルスやばい菌が体に入るとそれに反応して熱がでます。
熱は免疫を高めようとするためで悪いものではありませんが、熱が続くことはウイルスやばい菌をなかなか排除できないことを意味するので原因を調べる必要があります。
原因を調べるには発熱から時間が経たないと検査ではっきりしないことがあるので、熱が出た場合は発熱から12~24時間すぎたころに受診しましょう。
ただし、免疫力の弱い3か月未満の赤ちゃんは例外ですので、赤ちゃんが発熱した場合はすぐに受診してください。

咳・鼻水がでる

原因は風邪、気管支炎や肺炎、花粉症、喘息など様々あります。
数日前までは何ともなかったのに症状が出てきた場合(これを"急性"と表現します)や、何週間~何か月もつづくもの(これを"遷延性"だとか"慢性"といいます)によって、薬を試しに使ったり、詳しい検査をしたりしながら診断と治療をします。
いずれにしても咳や鼻水がひどい場合や長引いた場合はごはんが食べられなくなったり、ミルクが減ったり、じゅうぶんな睡眠がとれないことでこどもの元気を奪うので、できるだけ症状が治まるように受診して治療をしましょう。

お腹の調子が悪い

こどもは大人に比べて吐くことが多く、下痢が続くこともあります。
胃腸炎("お腹の風邪"ともいいます)がほとんどで多くの場合はしばらくすると勝手に治る病気ですが、中には食物アレルギーや乳糖不耐症、過敏性腸症候群のように検査や治療が必要な病気が隠れていることがあります。
また、お腹の痛みは客観的にはなかなかわかりませんので、診察や経過によっては詳しい検査が必要になることがあります。
多くの軽い病気の中に時々大きな病気がまぎれこんでいるのがお腹の病気の怖いところです。

からだがいたい

いたみは主観的で、他人にはわからないものです。
こどもにも片頭痛や緊張性頭痛はあるし、ただの片頭痛だと思っていたら脳腫瘍だったということもあります。
こどもの関節痛もあって、成長痛、若年性特発性関節炎、IgA血管炎などのこども特有の病気があります。
他にもお母さんには実感のしにくいおちんちんの痛みなどもあります。
子供がからだの痛みを訴えた場合には一度、相談ください。

皮膚の症状がある

あかちゃんのころには乳児湿疹や赤アザ、幼稚園から小学生のころには水いぼやとびひ、どの年齢でもアトピー性皮膚炎や乾燥性皮膚炎など、こどもの皮膚にはトラブルが起こりがちです。
こどもは元気なのでいつ病院に受診しようかと悩むところだとは思いますが、多くは悪くなってからよりは、悪くなる前に治療した方が治りもいいし負担が少ないので、少し気になる皮膚の症状があれば相談ください。

けいれんした

おとなからすると意外かもしれませんが、こどもは発熱や低血糖、ミネラルの不足などで容易にけいれんします。
てんかんという脳の病気も100人に1人くらいはいます。
けいれんが長引いた場合には脳に後遺症が出ることがありますので、慌てず落ち着いて対応する必要があります。
けいれんが始まったら、けいれんの様子を記録するために動画をとっておき、病院を受診する準備をしましょう。
数分で止まってくれて、呼びかけにも反応するようなら落ち着いて病院を受診、5分以上続いていれば救急車を呼んでも構いません。

けがをした

小児科では大きなけがには対応できませんが、ベッドや遊具から落ちたときのたんこぶ("頭血腫")、こけたできた擦り傷("挫創")、イヌやきょうだいの噛み傷("咬傷")、腕を引っ張って腕が抜けたとき("肘内障")などの軽い外傷には対応が可能です。

成長や発達が気になる

成長や発達の遅れは病気とは言いにくいのでなかなか受診するきっかけはないかもしれません。
成長の遅れは遅れが大きくなってからよりは早めに対応する方が正常に戻りやすく、発達の遅れに対しても早めの療育を開始することがその後の発達を改善させやすいと言われています。
また、単なる遅れだけではなく成長や発達に影響をおよぼす種類の病気もありますので、気になった場合は一度、相談してください。

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